2018年02月14日

思う通りにいかないもの。

神様も、私の小説と同じように、この世界を拵えて行くうちに、世界それ自身が勝手に発展して思う通りに行かなかったのかもしれない。
ー芥川龍之介「ひとつの作が出来上がるまで」より抜粋

言わずと知れた文豪、芥川龍之介。
その人をもってして、自身が描く世界について、「世界それ自身が勝手に発展して思う通りにいかない」ということに、新鮮な気持ちになりました。

ある意味、作家の仕事は、神様のようなものかもしれません。
架空の世界を作り、架空の人物を登場させ、架空の物語を紡ぎ、それを世に知らしめることが仕事だからです。
歴史的事実をモデルにしていたとしても、細かな部分になると、そこは作家に委ねられるわけですから。

つまり。
それほど、世の中というのは思い通りにいかないものだ、ということでしょう。
作家でさえ、自分の作った世界を、思い通りに操ることができないわけですから。

そうなるのはなぜなのか。

それは、皆がそれぞれに人格と思惑をもち。
必ずしも、一定の方向に進んでいるわけでもなく。
状況も、刻一刻と変わっているからだろうと思うのです。
自分自身の能力も、限界がありますしね。

そのように考えると。
そもそもこの世は、うまくいかないようにできている、とも言える。
自分の思い通りにはいかないようにできている、の方が正しいかもしれませんね。

ですから、物事はうまくいかなくて当たり前なんだと思います。
大切なのは、“うまくいかないこと”に対する向き合い方。
壁に直面した時に、それから逃げるのか、向き合うのかの違いです。

真正面からぶつかって、立ち向かうのが難しい時もある。
そんな時は、壁の前で待ってみてもいい。
その壁を見つめて、乗り越え方をよく考えてみるといい。
あるいは、自分自身を見つめなおす、良い機会として捉えるべきだろうと思うのです。

目を背けては、その壁を越えることは、できなくなってしまうのですから。
posted by メタマネ佐藤 at 09:34| Comment(0) | 日記
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