2018年03月20日

負けてない組。

先日、こんなニュースを見ました。

いわゆるネットカフェ難民の実態に迫ったドキュメンタリー。
クローズアップされたのは、30代の男性。
彼は、職を転々としながら、ネットカフェに流れ着いて約2ヶ月が経過しているという。

所持金は3000円。
一日ネットカフェを利用するのに2400円。
それを支払うために、日払いのバイトを探して時々働いている。
その日に働ける仕事を探せば、大体20〜30件ほどの日雇いの仕事は見つかるという。
急にバイトが休みになったから、ヘルプで入って欲しい、みたいな感じで。

取材の日、5時間働いた対価は約5600円。
バイト先が飲食店のため、食事は支給される。
ネットカフェの支払いをして、余ったお金は酒とタバコとパチンコに消えていく。

その彼が、こう言ってました。
「このままじゃやばいな〜〜、という意識はある。
今はまだ若いから、こういう生活もできるんだ、と思っている。
自分は、勝ち組じゃなくても、負け組でもない。
自分は負けてない組なんだ」と。

この「負けてない組」という言葉が、とても印象に残りました。

テレビに映る彼は、身なりはふつうだし、その日入ってすぐに働けたりもするので、能力が低いわけではない。
ただ、一つの場所で我慢するという、根気が足りないのかな、という感じがしました。

この「負けてない」という感覚。
僕は、多くの人が共有できるのではないか、という気がします。
いわゆる、“負けず嫌い”というのがありますが。
それに近いものかもしれませんね。

負けを認めない。
間違いを認めない。
それでは成長できない気がします。

そして、こうも思う。
そもそも人生は勝ち負けではありませんよね。

お金があったり、家族関係が充実していたり、趣味を楽しむ余裕があるような人を、「勝ち組」のように言うかもしれませんが。
たとえ今は「勝ち組」に属しているとしても、それなりに難しいこと、悩ましいことはあるはず。
努力せず、ただ日々を無為に過ごす中で、宝くじに当たるように「勝ち組」のチケットをもらったわけではない、と僕は思うんです。

経験は蓄積されます。
それは口座の預金額と似たようなもので。
日々の積み重ねが大切なんです。

たとえば、その幸せの貯蓄が、勝ち組の定義なのだとしたら。
大切なことは以下の3つ。

自身の価値を高めるか。
責任を背負って対価を得るか。
支出を見直して抑えるか。

なんというか、「負けてない」というこだわりを持つ時点で、大切なものが欠落しているように思えます。
しかし、それは多分、特異な思考ではなく、誰しもが陥る自己弁護。

すなわち、「自分は悪くない」「自分は間違ってない」「自分は負けてない」。

大切なのは、負けないことではなくて。
自分と素直に向き合うことではないか、と思う。

大人になればなるほど、素直になることは難しく思えますけど。
いつも初心を忘れずに頑張りたいものです。
posted by メタマネ佐藤 at 23:20| Comment(0) | 日記
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