2019年05月02日

憶測と忖度。

憶測とは、「物事の事情や相手の気持ちなどを、確かな根拠もなくいい加減に推し量ること」を言います。
根拠もなく、自分勝手に推測してしまうので、良い意味では使われない言葉です。

それと、なんとなく似た意味に使われる忖度(そんたく)。

最近、忖度という言葉が、悪い使われ方になってますが。
本来、忖度とは「相手が言葉に出せない本音を察すること」を意味します。
つまり「察する」という、和を尊ぶ日本人らしい概念。
森友問題以降、よくない意味でつかわれるようになってしまいましたけどね。

憶測と忖度。

意味は全く違いますが、このふたつの概念が影響しているのだろうと感じる“よくない言葉”が、最近ネット上で踊っています。
それは「上級国民」という呼称。

悲惨な自動車事故を起こした高齢の加害者が、元高級官僚だと判明した後に。
政府関係者の忖度により、都合の悪い顔写真や個人情報を、ネットから削除した。
マスコミも忖度し、容疑者ではなく院長と呼称している。
これが、「上級国民だから逮捕されない」という憶測となり。
ネットニュースになって「上級国民」という言葉を拡散してしまっている。

私は、こういう考え方が「差別」の根っこだと思うのです。
そもそも人間には上級も下級もないのですから。

とはいえ、資本主義社会には、明らかに持つ者と持たざる者が存在する。
社会の中で、馴染める者と馴染めない者を生み出す。
経済や幸福度の格差に、憶測や忖度や承認欲求が加わって、「上級国民」という差別意識を形成する。

もともとインターネットには、事実関係の明らかでない、憶測に基づく情報が散乱しています。
SNSとなると、さらに好き勝手な憶測が飛び交って、無法地帯と化しています。

憶測はさらなる憶測を呼び。
人の気持ちを勝手に忖度し。
事実をどんどん都合よく捻じ曲げていく。
自らの主張の正しさを誇示し、承認欲求を満たす。

僕は思います。

いろんな憶測も忖度も自由だと思うけど。
差別という毒をばらまくのだけは、ご勘弁願いたい。
posted by メタマネ佐藤 at 14:00| Comment(0) | 日記
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: