2011年03月10日

メタマネむかしがたり 海を見ろ。

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「メタマネむかしがたり」と称して、なにかと自分の体験をブログにアップしておりますが、これが意外と若い方に好評な様で。

「良かったですよ」とか、プラスのフィードバックを頂くと、「ほんならまたやってみよか」と調子付く、“褒めて伸びるタイプ”を自認するメタマネです。

今日は、あるご利用者様との出会いを振り返ります。

その方は、緑内障によって16才で全盲となったA様。
脳梗塞による片麻痺で、要介護3でした。

自分でマッサージ治療院を開く傍ら、カラオケ教室の先生なども現役で務める、実にパワフルな人でした。

私が関わる様になったのは、A様の奥様が亡くなった1週間後。
A様の身辺のお世話をする方がいなくなってしまった事がきっかけでした。

そんな理由ですから、初回の面談は何となく気遣いが必要なのかな、と思っていたのですが、A様は実にパワフルでした。
食事の事を尋ねると「買い物は愛人がしてくれます」と話す。
そして「私、こう見えてもモテるんです。」なんて言っちゃう。

これ、実はヘルパーさんの事。
キテレツで、色んな意味でスゲェ人だったのですね。

A様の介助をしている私に、「なんで彼女作らないの?」と聞いてきて、私が「僕はモテませんから」なんて言うと、こんな言葉が帰ってきた。

「海を見なさい。
魚は無限に泳いでいるでしょう?
でも、自分から釣糸を垂らさなければ、どんな魚だって釣れはしないんですよ」と。

良い話だかなんだか分かりませんが、「この人、スゲェ人だな」とリスペクトしましたよ。
要するに、積極性。
勇気を持て、とエールを送ってくれた訳ですね。

まぁ、その時私は軽い感じで話していたので、そんな応援される程の事は別に無かったんですが、A様の“人”に対する態度、接し方には大いに共感しましたね。

実に粋。

この方は、心が自由だと思った。

いつも明るくて、その人の生き方、僕は凄く好きでしたね。

“モテる”のも頷ける気がしましたよ。

こんな風に年がとれたらな、と思ってあこがれてしまいましたね。

この「海を見ろ」という言葉は、私にとって、人間関係に対する“思い切り”を与えてくれた一言でした。
posted by メタマネ佐藤 at 21:35| Comment(0) | むかしがたり
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