2011年11月27日

ターミナルケアの研修。

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本日は、引き続き主任ケアマネ研修に参加してきました。

午前中は倫理について。
午後はターミナルケアについての講義でした。

午前中の倫理については、これまでも取り上げたことがありますので、今回はパス。

特に、午後のターミナルケアについて書きます。

講義をされた守屋先生は、以前からよく「優しくてアツい、素晴らしい先生だ」という話を伺っていたので、個人的にとても楽しみにしていました。

守屋先生は、倉敷市玉島地区の「玉島グループ」と呼ばれる、在宅ターミナルの草分けとして知られるDRの一人。
訪問診療専門ではなく、クリニックを開業しておられます。

そんな守屋先生、講義ではめちゃめちゃ早口なんですが。
唐突に自分の作った料理の写真のスライドを混ぜたりして、真面目に淡々と説明されていくのが、絶妙に面白い。

そして。

死に行く人々の、最期の数日間の様子を動画に撮り、私たちにその状態を、具体的に聞かせてくださいました。
いかにして本人や家族と死を迎える準備をしていったのかを。

笑顔に包まれた穏やかな死もあれば、死の受容ができないまま、辛い最期を迎えた方もおられる。
先生自身も悩み、他の先生にアドバイスを求めたときのメールのやり取りについても公開してくださいました。

私自身とても感動したのは。
今年に入ってから看取った方の話で、死に向かう準備ができていなかったので、本人も家族も大きな心残りがあった事例について。
先生自身も、その死に立ち会うことがとても悲しく、狼狽する家族を前にして苦しかった、という体験を話されていた時でした。

「マスクをしていたが、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった。
悔しくて声がでなくなった。
自分にとっても、すごく悲しい経験だった」と。

先生は、そのケースに関わった人達と集まり、なぜ死に準備ができなかったのか、反省会を開いて語り合ったのだそうです。
そして、その時の反省を元にして、患者に対する接し方の変わったDRもいたのだとか。

先生は、20年近く在宅に関わって、色々な人の死に立ち会ってきたと思うのだけど。
それに慣れることはなく、真摯に、慎ましく関わり続けておられるんだな。
そして、現実から逃げずに、常に明るく前向きに関わって来られたんだな。
そんな風に思いました。

守屋先生の授業は、理屈よりも実践に基づいた内容で、とても心に響きました。

「命あるものは誰でも死ぬ」
「限られた時間のなかで、いかに死の準備に関わるか」
「我々は一歩下がって、つつましく接する」
「これは普通のことなんだ」

守屋先生は、「特別なことは何もしていない」と繰り返し言われてました。
特別なことはしなくても認められる、ということが凄い。
本物に触れた気がしました。

3時間の時間を感じさせない講義でした。

感謝、感謝。
posted by メタマネ佐藤 at 22:47| Comment(0) | 仕事について
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