さて、日曜日恒例のメタセレクション。
今日は、今週の流れを汲んで、伝えかたに関するビジネス書を取り上げます。
木田知廣著 「ほんとうに使える論理思考の技術」です。
この本のキャッチコピーは、「ビジネスは論理でツカみ、心理で動かす!」というもの。
この本の内容は、
ロジカルシンキングで、話の主張と根拠を積み上げる方法の部分、
心理学を踏まえた伝えかたに関する部分、
相手のタイプに合わせて、どのように論理と心理を組み合わせて使うかという部分に分けられます。
こうやって書くと、すごく難しいように見えますが、この本はとても読みやすく、分かりやすい本だと思いますのでご安心を。
「面白いな」と感じた部分をちょろっと取り上げてみましょう。
「イタイ論理思考タイプ」というのがまずいくつか挙げられています。
これを見ていくと、
1、相手を論理で言い負かすタイプ
このタイプは、まるで裁判の検事のように、相手を論理で責め立てます。
頭が良いと思われているのですが、まわりの共感を得られないので、チームの仕事が進まず、逆に厄介者扱いされます。
論理で勝つことが、いつしか目的になってしまっているタイプです。
2、評論家気取りで信頼を失うタイプ
行動を起こさず、理屈をこねるタイプです。
ごもっともな正論を出して、自分は安全な場所にいようとする。
なので、「意見を聞いても、あの人はやらないから仕方ない」と相手にされなくなってしまいます。
3、犯人探しで組織を腐らせるタイプ
もっとも良くない論理思考タイプです。
まるで探偵のように、論理的に組織内の“犯人探し”をします。
こういう人がいると、「行動を起こさない方がいい」という風潮を生み、なにも起こらない組織(ホウレンソウができない組織)になっていきます。
そうなると、問題点が見過ごされ、各所で悪影響が出るようになります。
……どうでしょうか。
なんとなく、「いるいる、こういう人」と顔が浮かんだ人もいるのではないでしょうか。
これらの人は、一般的に見れば、みな頭の良い人ばかりです。
ただ、人の気持ちをうまく理解できていないので、空回りしたり、反感を買って損をしている、ということです。
だから、「論理でツカみ、心理で動かす」と筆者は言っているのですね。
ここまでで「面白そうだな」と感じた人は、ぜひ本書を読んでみてください。
けっこう役に立ちますよ。
2012年01月29日
メタセレクション ほんとうに使える論理思考の技術。
posted by メタマネ佐藤 at 11:34| Comment(3)
| メタセレクション
そんなコミュニケーションスキル憧れますo(^▽^)o
読んでみる価値ありますね。
「イタい論理思考検定」もありますので、もしよろしければどうぞ!
http://clo.ofsji.org/itai_kentei
僕も、このキャッチコピーに思わず「だよね〜」と手を打ちました。
そんなスキルが手に入れば良いんですけど…なかなか難しいですよね…。
>木田知廣様
まさか、著者の方からコメントを頂けるとは……。
めちゃめちゃビックリしました。
ちなみに、イタイ論理思考検定、早速やってみました。
私は5点でした(笑)。