2012年04月09日

短期連載「仏教」〜お経と伝来〜

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さて、連載8回目の本日は、お経について取り上げます。

一言で言ってしまえばお経というのは、開祖である仏陀の言葉を後世に伝えるためのもの。
元々は弟子の口伝によっていた「仏陀の教え」。
それを「仏陀からこのように聞きました」という形に変えて残したものが、いわゆる“お経”なんですね。

原始経典は、9種類に分類されると言います。
仏陀の教えをそのまま文章にしたものは「経」、韻文は「伽陀(ガーター)」、仏弟子の未来を語った「記別(ヴィヤーカラナ)」など、その内容や性質によって分けられます。

仏陀の入滅後、仏教徒は2つの大きなムーブメントに分類されることになります。

まず、仏陀の言葉により誠実に、教えを頑なに守ろうとしたのが「上座部仏教」。
その教えとするところは、出家が基本。

対して「大乗仏教」は、それまでの経典をベースとしながらも、あらゆる執着から解放され、独自の仏典を開発していった。
こうした活動を引っ張ったのは、自由な発想を旨とする一団と、在家の仏教者たちであったという。

仏陀の教えは、高いレベルの自己抑制、自己制御を必要とするため、反面一般には浸透しにくい教えであった。
それを、民衆に分かりやすい形で、ハードルを下げることによって教えを広めたのが「大乗仏教」であった、と捉えかたもできます。

つまり、仏教が普及したのは、2つの要因による。

ひとつは、弟子たちが仏陀の教えを残そうとして、「経典」にしたということ。
ふたつは、その教えを大衆向けに、ソフトにアレンジした「大乗仏教」に分派したこと。

それらの要因によって、仏教は広く伝来することになるのです。

いわゆる経典についても、元々は西インド地方の方言、バーリ語で書かれていた。
それが、サンクスリット語に訳されたものが大乗仏教で、私たちが日頃耳にする「お経」には、このサンクスリット語が多く含まれています。

それらの経典の多くを、漢字に翻訳したのが、西遊記で有名な三蔵法師。
お経というのは、漢字にしてもふりがなが無いと読めないし、意味も分からないですよね。
これは、サンクスリット語を漢約したものを、言わば当て字のようにして読んでいるからなのだそうです。

そうしてインドから中国に来たものが、さらに日本に伝来した。
日本に入った仏教は、多くの高僧の手によってさらに分派し、広まっていった、というワケです。
その中で、次第にお経は付加されたり、削られたり、一部に特化した内容になったり、と変遷を遂げていきました。

では、仏陀が元々言っていたことというのは、一体どんな内容立ったのか、というのが気になりますね。

それは最終回の「仏陀の言葉」の中で、見ていくこととしましょう。
posted by メタマネ佐藤 at 23:27| Comment(0) | 仏教
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