2012年08月20日

連載「バイステック」〜秘密保持 その1〜

バイステックの原則について、ひとつずつ見てきた連載シリーズも、いよいよ佳境。
7つの原則の7番目になります。

最後の原則は、秘密保持。
クライエントの秘密を守ることによって、信頼関係を醸成するという、原則です。

では、バイステックの秘密保持の定義について、見てみましょう。

秘密を保持して信頼感を醸成するとは、クライエントが専門的援助関係のなかで打ち明ける秘密の情報を、ケースワーカーがきちんと保全することである。
そのような秘密保持は、クライエントの基本的権利にもとづくものである。
つまりそれは、ケースワーカーの倫理的な義務でもあり、ケースワークサービスの効果を高める上で不可欠な要素でもある。
しかし、クライエントのもつこの権利は、必ずしも絶対的なものではない。
なお、クライエントの秘密は同じ社会福祉機関や他機関の他の専門家にもしばしば共有されることがある。
しかし、この場合でも、秘密を保持する義務はこれらすべての専門家を拘束するものである。

となっています。

要約すれば、「プライバシーを守る」という基本的な約束は、利用者の権利に基づくものであり、その保持は専門家の倫理である、というところですね。

しかし、この運用は大変難しい。
バイステックが生きていた時代と比較すると、こうした「秘密保持」に対するクライエントの要望は、どんどん具体化、多様化しています。

我が国に於いても、平成15年には個人情報保護法が制定され、具体的に個人情報の内容と、取り扱いのガイドラインが示されていますが。

しかし実際の運用に於いては、ケースバイケースのことがほとんどです。
そうすると私たちには、個人情報保護に対する知識と、運用のバランス感覚が求められる訳です。

これがなかなかしんどい訳ですね。

まぁ。

これから少しずつ、秘密保持についての話をしていきますので、乞うご期待。
posted by メタマネ佐藤 at 23:00| Comment(0) | バイステック
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