2012年09月24日

感動体験、してますか?

皆さん、日々感動していますか?

いきなりですが、感動する心、大切ですよね。

特に、対人援助という、答えのない仕事をしている私たちにとって、一番大切にすべきモノのひとつが、この「感動する心」だと思います。

言い換えるならば、それは感受性のアンテナ。
このアンテナを磨く方法が、日々感動したことを言葉にしてフィードバックする、“感動体験”なのです。

私たち創心会の社員の皆さんは、どこのセンターでも、この感動体験の発表を朝礼で行っています。
発表を通じて、日々の仕事を通じて得られた気付きや感動を、皆で共有する。
そうすることで、他者行動への感受性が高まり、プラス発想のトレーニングになる、という訳です。
そして私は、ケアマネにとって、こうした感動体験は特に重要であると、考えています。

そこでご紹介するのが、感動体験の取組み。

これを簡潔に言えば。

毎週1回、自分が感動したことを文章に綴る。
それに対して、必ずプラス発想でコメントを返す。

これだけです。
ですが、これを繰り返すうちに、自分達でも最初は思いもよらなかった、相互支持的な機能を持つ取り組みになったのです。

言ってみれば、プラス発想の交換日記。
言ってみれば、紙上カンファレンス。
言ってみれば、ピア・スーパービジョン。

実際に取り組んでみて、思いのほか効果があったと思う。
その点を、いくつか列挙しましょう。

@ 感受性を磨くトレーニングになる。
日頃の何気ない訪問から気付きを得る為には、目に見えない感受性のアンテナを磨くことが必要です。
感受性を磨くということは、ケアマネにとって不可欠な、アセスメントを鍛えるということでもあります。
つまり、「気づく能力」を鍛えることになります。

A プラス発想のトレーニングになる。
私たちはとかくマイナス面に目を奪われがちですが、それはある意味自然なことです。
相手のプラス面に注目するのは、意識的にやらないとうまくいかない。
しかし、「できない」発想ではなく、「できる」発想で考えることの重要性は、誰しも認識するところでしょう。
コメントや体験を、プラス視点で考えることにより、発想は鍛えられます。

B 文章を書く力がつく。
ケアマネにとって文章力は、ケアプランの具体性や説得力に繋がります。
わかりやすく、簡潔な文章を書けるということは、漠然とした生活課題を、明確に、具体化できるということでもあります。
文章力をつけるということは、対外的な信用に直結する、重要なスキルです。

C 相互に認めあう関係ができる。
お互いに、苦労しながらも前向きに仕事に取り組んでいることが分かり、深い信頼関係が育ちます。
ともすれば、“ひとり親方”にもなりやすい職種。
絶えず、こうした自己認識ができる場所、できる相手が必要なのだと思います。
その為の関係構築が、この取り組みを通じてできるのです。

その他にも。

感動体験を通じて、その人がどういう考え方をする人なのか、つかむ手がかりにもなります。
悩みごとがあったりして、マイナス方向に気持ちが落ちているときには、なかなか感動体験が書きづらい。
そういうちょっとした気持ちの変化にも気づけるようになり、より深い一体感が育つ、と私は感じるのです。

この5年あまり。
私たちは、一度もこのやり取りを途切れさせたことはありません。
そして、振り返ってみると、そのまま誰の目にも触れず、寝かしておくにはあまりにも勿体ない宝の山(私にとっては、ですが)。

手前味噌ではありますが、この感動体験を来週から少しずつ、ブログで紹介させていただければ、と思います。

お楽しみに!
posted by メタマネ佐藤 at 22:06| Comment(2) | 感動体験
この記事へのコメント
私の今月の感動体験日の紹介です。それは23日の旅リハの車中で隣に、御一緒させてもらった真備町からの84歳の笑顔の似合う元気なおじいさんとの会話で沢山教えてもらいました。昭和20年代以前の事などその例として一升升に米粒が何粒入ってているかとか彼が10代の農業専門学校で宮城から来た先生から習ってお米の大切を今でも感じているとのこと。虫はフナと教えてもらったそうです。64827粒が正解だそうです。
Posted by 笹沖の利用者 at 2012年09月25日 09:37
64827粒、実際に数えられたのでしょうか……スゴいですね。
飽食の時代、私たちが蔑ろにしてきた何かに、気付かされるようなエピソードですね。
お年を重ねても、こうした瑞々しい感性を持っておられる方というのは、素敵です。
また、笹沖の利用者様の感動体験、教えてくださいね!
Posted by メタ at 2012年09月25日 21:38
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: