2012年09月30日

メタセレクション パーソナリティ障害。

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台風がだいぶ接近しているようで。
自宅は強い雨に見舞われています。

なんとなく、憂鬱な感じのする日曜日ですが、今日も書籍の紹介をさせていただきましょう。

岡田尊司 著 パーソナリティ障害 〜いかに接し、どう克服するか〜 です。

PHP新書のベストセラーになった本ですね。
かつては「精神病質」とも呼ばれていた、人格形成の問題や、性格の歪み。
そうしたパーソナリティ障害のタイプについて、具体例を挙げながら、「なぜ起こるのか」「どう対応すれば良いのか」ということを解説している本です。

この本に興味を持ったのは、「どうしてこんなに分かり合えないのか」という、自身の苦悩がきっかけでした。
私生活でもまぁ、そういう悩みはあったんですけど、それはひとまず置いといて。
仕事で、「なぜこの人はこのような考え方をするのだろうか」ということが分からずに、対応に苦心する利用者さんが、数名おられました。

自分の正義を、毎回数時間話し続ける人。
嘘が多く、実際の状況がつかめない人。
自分さえよければ、他人がどうなっても構わないという人。

他者とうまく交われず、孤独を抱え、苦しんでいる様子は感じられる。
しかし、行動はむしろ他者を遠ざける、支離滅裂な状況。

「どうしてこうなるんだろう?」
「どうすれば、楽に対応できるだろう?」
そんな答えを求めて購入した本です。

この本を通じてわかるのは。

正常とパーソナリティ障害の差は、実は紙一重であるということ。
適切な対応を知れば、信頼関係もしっかり作れるということ。
私生活で応用するのは、「正直キツい」ということです(苦笑)。

仕事だと思えば、それができる。
でもプライベートなメンタルでは無理。
この実感が得られたことには、大きな意味がありましたね。

そして、この本に例として挙げられる著名人。
その多くは多大な成功を納めているのですが、一方で「変わり者」としても知られる人達。
「へぇ〜、この人そうだったんだ」と、けっこう楽しい感じで読めます。

例えば。

「17歳のカルテ」で知られる女優、ウィノナ・ライダー。
これ、僕の大好きな映画のひとつなんですが。
この映画は、境界型の特徴をよくとらえているそうです。
そして彼女自身も、境界型パーソナリティ障害の傾向があるそうです。

他にも、ココ・シャネルやスターリン、女盗賊プーランなどが、その典型例として挙げられています。
パーソナリティ障害を昇華して、多大な功績をあげた人物もいれば、負の面に飲み込まれ、悲惨な結末をたどった例も、いくつか紹介されています。

そして。
自分が翻弄された“ある人”にも、バシっと当てはまるところがあって。
「ああ。人生は厳しいなぁ…」と思い知った次第(泣)。

著者である岡田先生自身が、若い頃に引きこもり、哲学の世界で遊んでいた経歴があるそうで、東大の哲学科をやめて、京大の医学部に入り直した、という面白い経歴の持ち主。
小説も書かれる多才な先生なので、文章自体もすごく読みやすかったです。

最近記事でも取り上げましたけど、「新型うつ」に繋がるヒントもあるように思います。
利用者さんに限らず、人間関係で苦労している人、必見の本ですよ!
posted by メタマネ佐藤 at 09:21| Comment(0) | メタセレクション
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