2013年01月13日

メタセレクション 我が指のオーケストラ。

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毎日、寒い日が続きますね。
こんな日は、できるだけ家にこもって、暖かい部屋でのんびり過ごしたいものです。(年中ですけど)

というわけで。
本日も、そんなときにじっくりと読みたくなるマンガをご紹介しましょう。

山本おさむ 著 「わが指のオーケストラ」です。

山本おさむ先生と言えば。
「遥かなる甲子園」や「どんぐりの家」など、聴覚障害をモチーフにした作品が多い。
その作品は、当事者たるろうあ者の方々にも多く読まれています。

私はそのなかでも、今回取り上げる「わが指のオーケストラ」を、強くお勧めしたい。
単純なお涙頂戴の本ではないのですが、何回読んでも、涙なしに読むことが難しいほどの感動作なのですね。
そして僕はこの本を、ノーマライゼーションの教科書と言っても良いのではないか、と思っています。

少しだけ内容を紹介すると。

主人公の高橋潔氏は、ろう教育の父とも呼ばれる実在の人物。
物語は明治の末から始まります。

学生時代、音楽に夢中になり、フランスにわたろうとするが、家計の苦しさから諦めた主人公の潔。
夢に破れ、寂しさから今後は、音楽とは一切関わりのない世界で生きていこう、と考えます。

そうして選んだのが、ろう教育者の道。

「聞こえない子供を教える」ということがどういう意味を持つのか、この時の潔は考えもしていませんでした。

当時は、今の時代とは全く違う、障害に対する偏見や差別に満ちた時代。
深い苦悩を抱えて生きる、子供たちや家族。

そんななかで、潔は忘れようとしていた「音楽」に、再び出会う。
潔がこのとき感じた「音楽」とは、手話を通じてふれあった、子供たちの心の豊かさであった。

…この時の描写が凄いんです。
僕は何回読んでも、泣きます。
といいながら、この時の感動は、やはり本作を読まなくては伝わらないでしょう。

少し古い本なので、ちょっと手に入りにくいかもしれませんが、一人でも多くの人に読んでもらいたい本なんですよね。
posted by メタマネ佐藤 at 15:30| Comment(0) | メタセレクション
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