2011年10月16日

メタセレクション シャカリキ!

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さて、今日も日曜日恒例の、「勝手にメタセレクション」。
本日は、激アツのスポ根マンガをご紹介。

曽田正人作 「シャカリキ!」 です。

曽田正人先生と言えば、この他にも「め組の大吾」「カペタ」「昴」など、いずれも劣らぬアツいマンガを書くことで知られていますが。
その原点と言えるのが、この「シャカリキ!」といえます。
結構古い漫画ですけど、曽田作品としては、このマンガが一番好きですね。
コレを読んで僕はチャリンコにハマッたんです。

内容を軽くご紹介すると。

とある関西の、坂の多い町にすむ少年、テル。
無口で、普段は何を考えているのかよく分からない、超マイペース人間。
彼にとって自転車は、物心ついた頃から決して離れることの無い、体の一部のような存在でした。

テルはその町で、坂を毎日、繰り返し登り続ける「坂バカ」。
ひたすら斜面との格闘を繰り返すテルの姿は、町の名物と化していました。

そしてある日。
坂を上ることに関して言えば、“敵無し”だと思っていたテルに、屈辱の出来事が起こります。

いつものように、気持ちよく坂を登っていると。
後ろから、一台のロードバイクに抜き去られます。
その自転車に乗っていたのが、宿命のライバルとなる、同い年の少年ユタ。
軽々と坂を上っていくユタに、この時のテルは全く歯が立たず、相手にもされませんでした。

この体験がテルの闘志に火をつけます。
そのユタの後を追い、横浜までリベンジに出掛けるテル。
そして、彼と2度目の対決を果たし、この頃からお互いに強く意識しあうライバルになっていきます。

坂を登ることに命を賭ける、坂バカのクライマー、テル。
超スピードで坂を下る事に己を見いだす、命知らずのダウンヒラー、ユタ。
2人以外にも、「炎の男」鳩村や、「エルコンドル」ハリス・リボルバー、「皇帝」酒巻玲於奈など、魅力溢れるキャラクターとの、どこまでも熱い闘いが繰り広げられます。

中でも僕が好きなのは、“皇帝”酒巻玲於奈が、テルとの意地の張り合いに破れたあと、自爆覚悟で後輩たちを引きあげるシーン。
ちょっとピンと来ないと思うんですけど…う〜〜ん、この魅力は読んでいただかないと伝わらないでしょうねぇ。
なんとなく、気だるい日常を過ごしているような方に、カンフル剤としてこのマンガをお勧めします。
激アツですよ!!
posted by メタマネ佐藤 at 12:46| Comment(0) | メタセレクション

2011年10月09日

メタセレクション 日本史集中講義。

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ずいぶんと涼しくなって来ましたね。
まさに“読書の秋”。
そんなわけで、今日も勝手にメタセレクションをさせてもらいます。

本日取り上げるのはこちら。

井沢元彦氏著 「点と点が線になる 日本史集中講義」です。

「またずいぶん固そうな本だなぁ」と思ったあなた。
これはそんなに難しい本ではないですから、ご安心を。
むしろ、学校で習う日本史が、「さっぱりおもしろくない」という人にこそ読んでもらいたい。

井沢氏は、日本の歴史教育を真っ向から批判しています。
それは、大きく2つの点から。

まず一つは、歴史を大きな流れの中で捉えるべきなのに、多くの歴史学者はそれを点として捉えてきた為に、前後の繋がりがわからなくなってしまったこと。
もう一つは、日本の歴史学の基礎を作った人が外国人であるため、日本の持つ歴史、文化の特殊性に目が向いていないこと。

要は、歴史上の出来事を、その時代背景を見ていきながら「なぜそうなったのか」を考えていこう、という本なんです。

そうやって見ていくと、まさに歴史はミステリー。
これが実に楽しいんです。

奈良時代や平安時代なんて、歴史の勉強では全然つまらなかったけど、これで読むとめちゃめちゃ面白い。
藤原氏がいかに権力を握ったか、とか。
荘園の構成なんてのも、「へぇ〜、そうなんだ」と目からうろこですよ。

例えば他にも、
「17条の憲法は、何を意味しているのか」
「武士はなぜ誕生したのか」
「戦国時代はどうしておこったか」
「アメリカはなぜ日本に開国を迫ったのか」
といったことについて書かれています。

井沢氏の解説は、一つ一つ丁寧で、実に分かりやすい。
これを日本史の先生が読んで教えてくれていたら、多分もっと勉強が好きになっていただろうになあ、と思います。

なお、井沢氏の著作には、さらに詳しい「逆説の日本史」があります。
こっちは確か、全14巻。
この本を読んで、興味の深まった方は、こちらも読んでみると良いですよ。
posted by メタマネ佐藤 at 09:32| Comment(0) | メタセレクション

2011年10月02日

メタセレクション マスター キートン。

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さてさて。
本日も日曜日恒例、メタボケアマネが独断と偏見でお届けする、勝手にメタセレクション。
本日取り上げるのは。

浦沢漫画の金字塔、「マスター キートン」です。

浦沢直樹といえば「21世紀少年」とか「YAWARA」、「MONSTER 」なんかを代表作としてあげる人が多いのではないかと思います。
とにかく、出すマンガは長編の大ヒット作品ばかりなので、全てが代表作と言っても過言ではないくらいなんですが、その中でもこの「マスター キートン」に、私はただならぬ思い入れを持っているのです。

なぜならば。

このマンガの主人公であるキートン先生は、「こんな大人になりたい!」と私に憧れを抱かせた存在だからです。

ちょっとだけ,キートン先生の経歴を紹介すると。
日本人とイギリス人のハーフで、オックスフォード大学を卒業した考古学者。
その一方で、イギリスの特殊部隊、SASのサバイバル教官を務めていた経歴を持っています。
現在は、大学で講師を勤める傍ら、ロイズ保険組合の調査員として、数々の難事件を解決に導いています。

はっきりいって、すごすぎ。
「そんなやつぁおらんやろ!(by 大木こだま)」と言いたくなるような感じです。

人柄はというと。

とにかくマイペースで、穏やかで、腰が低い。
ちょっと優柔不断で、自信が無さそうな感じで。
かとおもうと、言うべき時にははっきりと、おだやかに相手に伝わるように話すんです。

その腰の低さが、なんとも言えず“カッコ良い”ように思われるんですねぇ。
なんというか、「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」という感じ。
そして、時々語られる登場人物の一言が、なんとも言えぬ名言だったりするんですね。

ストーリー展開も様々で、ハードボイルドあり、人情話あり。
中でも、特に心に残っているのが、キートンが少年時代に出会った、バスのおっちゃんの話。

ある日、バスのおっちゃんと仲良くなったキートン少年。
おっちゃんは、運転手をしている時はキリッとしているのだけど、バスを降りると、ただの気弱な飲んだくれ。
1日の仕事を終えると、空っぽな自分に気づき、酒に飲まれ、チンピラにボコボコにされてしまう。

そこにさしかかるキートン少年。
今までの人生の失敗がのしかかり、みじめさに押し潰されそうになっているおっちゃんを、なんとか慰めようとするキートン少年。
おっちゃんは、「俺もガキに心配されるようになっちゃおしまいだ。2度と友達なんて思うな」てなことをいう。

それからしばらくして。
ある日、キートンは友達に誘われて度胸だめしに行くが、結果としてみんなで迷子になって、大人たちに大迷惑をかけてしまう。
誘った方の友達は、日頃のやっかみと、責任逃れで「アイツが誘ったから悪いんだ」と、キートンに濡れ衣を着せようとした。

回りの大人たちも冷たい目を向ける中、唯一庇ってくれたのが、そのおっちゃんだった。
おっちゃんは、「俺の友達にそんな目を向けるな」と毅然として言う。

そしておっちゃんは、キートンをとっておきの場所につれていく。
それは、夜明け前のコーンウォールの海。

次第に色を変え、瑪瑙色に輝く海を前にしながら、おっちゃんは誓う。
子供ではなく、一人の友人に語る。
「おれも、もう一度立ち上がろうと思う」と。
おっちゃんのテーマである、「人生の達人」になるために。

この「人生の達人」という言葉が、当時の僕には“どストライク”だった。
シブすぎでしたね。

全編、こんな綺羅星のようなエピソードが目白押し。
全体的にアカデミックで、おしゃれで、ホロリとする感じで。
とにかく、一生大切にしたいマンガです。

そんなマスターキートンも、第1巻の初版を見ると、もう20年以上も昔のこと。

その頃憧れてた大人に、自分はどれだけ近づけたかな……。

う〜〜ん、バツイチってとこだけ一緒だわ ( ;∀;)
人生の達人には、ほど遠いっす ρ(・・、)
posted by メタマネ佐藤 at 17:32| Comment(0) | メタセレクション

2011年09月25日

メタセレクション 夜と霧。

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さて、今日も日曜日ですから。
私の独断と偏見で、本の紹介をさせていただきます。

本日ご紹介するのは、ヴィクトール・フランクル著、「夜と霧」。
この本は、ナチスドイツ下で行われたユダヤ人の強制収容所について書かれています。
医師、心理学者である著者が体験した、強制収容所の生活とはどのようなものであったのかを、心理学的な観点から書かれています。

私たちは、アウシュビッツを始めとする強制収容所の名前は知っていても、そこでどのような事が行われていたのかまでは、「知らない」という人が多いと思います。
そんな人には、是非読んで頂きたい。

悪名高きガス室で、一体どれ程の人名が奪われたのか。
これを正確に図ることは、もはやできません。

文献によっては、犠牲者の数は400万人とも、600万人とも言われています。
想像を絶する数ですね。

特定の人種を「絶滅させる」事を目的に造られた収容所。
なので、収容と同時に殺害されるケースが非常に多かった、と言われています。
労働力として使えない子供や老人、妊婦などは、即刻“処分”されていく。
労働者は家畜として扱われ、鉄道整備などの重労働に使役され、疲弊し、使い捨てにされる。
多量に殺害しても、費用は安く、後片付けにも手間がかからない、という目的でガス室は作られた、と言います。
つまりは、殺人の効率化。
人間の残虐性、というのははかり知れません。

この本は、そんなおぞましい収容所の体験記。
現代に生きる私たちが、絶対に忘れてはならないモノを教えてくれる、後世に残すべき本です。

収容所生活に、次第に追い詰められていく筆者や収容者。
淡々と、冷静にその様子が記録されていることが、なおさらその凄惨さを感じさせます。

そうした恐怖の体験を経て、筆者がたどり着いた「生き抜くために必要なもの」とは何であったのか。
ぜひ、読んで確かめてほしいと思います。
posted by メタマネ佐藤 at 22:18| Comment(0) | メタセレクション

2011年09月18日

メタセレクション 希望の言霊。

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ども、メタマネです。
本日は日曜日恒例のメタセレクション。

最近お気に入りの本の紹介をさせていただきます。

私は、いわゆる“名言”というやつが好きでして。

様々な「名言本」を収拾しているのですが、本日取り上げるのがこちら。

いのちの言葉編集部選、「希望の言葉」。

この本はシリーズ化されており、すでに7冊発刊されています。
テーマ別に、癒し、勇気、成功の言葉という感じになってて、それぞれ名言のチョイスが実に素晴らしい。
この「希望の言葉」は、そのシリーズ4冊目として発刊されたものです。

なぜ7冊の中からこの本だけ取り上げるのか、ということには、理由があります。

それは、シリーズの中でこの本にだけ、東北大震災で被災された方、復興支援にあたられた方々の言葉が取り上げられているからです。

元々、この「いのちの言葉」シリーズは、東北の大震災によって大きなダメージを受けた人々の心に、希望の種を届けよう、という目的で発刊されています。

その珠玉の言霊の中から、一部を抜粋してみましょう。

〜日本の救世主になってください。〜
福島原発に向かう消防援助総隊長、佐藤康雄さんの妻

〜愛した人は、たくさんの人を護ったんだよ、と自分に言い聞かせています。〜
南三陸町の危機管理課職員、遠藤未希さんの夫

〜生き残った一人一人が希望の松になる。〜
陸前高田市、戸羽市長

〜われらの最大の栄光は、一度も失敗しないことではなく、倒れるごとに起きることにある。〜
詩人 ゴールドスミス

〜死んだ後の天国を楽しみにせず、生きているこの世を天国にしようじゃないか。〜
歌手 ボブ・マーリィ

……などなど。
これらの他にも、古今東西の“希望の名言”がおさめられています。
こうした言葉が、どのような状況で言われたものであるか、そのエピソードもそれぞれに記されています。

また、この本の売り上げの一部は、義援金として被災地に送られます。
地震から半年が経ち、街頭募金もあまり見かけなくなってきた昨今。
継続できる被災地支援の一環として、皆さんも購入されてみてはいかがでしょうか。
posted by メタマネ佐藤 at 11:00| Comment(0) | メタセレクション

2011年08月28日

メタセレクション 知らない人が損をする。

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今日はまた、メタマネが好きな漫画を取り上げましょう。

本日取り上げるのは、行政書士が主人公の、「カバチタレ」と続編の「特上カバチ」です。
両シリーズを通算すると、すでに40冊以上の単行本が出ていて、ドラマ化もされた人気作品ですね。

このマンガのテーマでもあるのが、「法律を知ってて、さらにきちんと主張できる者が強い」、ってところ。
カバチってのは、広島の方言で「文句」「屁理屈」という意味です。
「文句をたれる」ですから、「カバチタレ」というのは、決して良い意味とは言えないんですよね。

ここで言うカバチタレとは、主人公の行政書士、田村君をはじめとする、大野行政書士事務所の面々のこと。
様々なトラブルを抱えた依頼人の代わりに、法律を駆使して依頼人を助ける、っちゅう話です。
大体ひとつの単行本で完結するような形で話が展開していきますんで、途中からでも違和感なく読みはじめることができます。

そして、テーマも様々。

不倫や離婚をめぐる問題。
悪徳商法に関する問題。
児童虐待、成年後見、セクハラなど、毎回様々に変わります。

この漫画に出てくる登場人物は、例外なく平凡な生活を送っている“一般庶民”。
それゆえに、誰でもこうしたトラブルに巻き込まれる可能性がある、という生々しい怖さがあるんですね。

もちろんフィクションなんですけど、どのエピソードもリアリティが凄いので、身につまされます。
また、分かりにくい法律の入門書としても抜群に向いていると思います。
ただ、漫画のワリに結構字が多いので、読むのには多少時間がかかりますよ。
posted by メタマネ佐藤 at 20:56| Comment(0) | メタセレクション

2011年08月21日

メタセレクション 「甘え」

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さて、今日も日曜日ですから、恒例のメタセレクションをやりましょう。

本日取り上げるのは、土居健郎先生の名著、「甘えの構造」です。
土居先生は、日本でも指折りの精神科医、研究者でもあります。

「甘え」という概念は、本書のなかでも様々に語られていますが、その中でも端的にその性格を指している部分があります。

それは、土居先生が発表した論文につけられた標題。
「甘えー日本人のパーソナリティ構造を理解するための鍵概念」。

第2章の冒頭にはこうあります。
「甘えという語が日本語に特有なものでありながら、本来人間一般に共通な心理的現象を現しているという事実は、日本人にとってこの心理が非常に身近なものであることを示すとともに、日本の社会構造もまたこのような心理を許容するように出来上がっていることを意味する。」

ちょっとややこしいかもしれませんが、要するに「日本社会は、“甘え”ありきで成り立っている」っちゅう事ですね。

この“甘え”について。
ただそれだけを聴くと、決してプラスの印象には繋がらないと思うのですが、甘えには恋愛感情などの健康的なものや、甘ったれなどの未熟さを現すもの、なかには対人関係依存などの病理的な“甘え”もある、と多層的に捉えられています。

土居先生は、あらゆる心理的な概念というものは、常にその国の言葉を使って介していかなくては分からない、という信念を持っておられます。
なのでこの本は、日本語特有の単語表現をきっかけとして、どのような意味合いで使われて、どのような性格を持ち合わせているかを分析しています。
その意味はとても広く、深い。
それゆえに、一つ一つの語彙を理解しながらでないと、読み進めることそのものが難しい、という本です。

この本の要旨を僕なりにまとめると。

緩やかに、ほどほどにうまくまとめられていた「甘えの社会」が、次第に変容して、ぎすぎすした居心地の悪い空間になってしまうのは、なぜなのか。
そして、私たちはこれからの社会をどのように生きていけば良いのか。
甘え、という日本独特の概念を通して見ていこう。

という感じでしょうか。

一つ一つの言葉や文章を、理解しながら読み進める必要があるために、なかなか手応えがある本だと思います。
みなさんも、どうぞご覧ください。
posted by メタマネ佐藤 at 11:45| Comment(0) | メタセレクション

2011年08月14日

メタセレクション 神の沈黙

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さてさて、今日もメタマネがおすすめする本の紹介をしちゃいましょうか。

本日取り上げるのは、遠藤周作先生の名作「沈黙」。

遠藤先生は、自らを弧狸庵先生(コリアン先生)等と称する粋人。
生き方も含め、私自身も「かくありたい」と敬愛する人物の一人です。
そして、敬虔なクリスチャンでもある。

そんな遠藤先生の、代表作とも言えるのが、この「沈黙」ですね。
私がこの本と出会ったのは、中学生の頃。
この本を読み終えた時、私の“キリスト教”に対する概念は、ガラッと音をたてて変わってしまった。
それほどの衝撃でした。
これと、その後に読んだ、三浦綾子先生の「塩狩峠」は、「僕もクリスチャンになろうかいな?」と思うほど、衝撃だったんです。
まぁ、私は現在、真言宗ですが (//∇//)。

さて。

舞台は、島原の乱の直後の長崎。
キリスト教が禁制となり、激しい弾圧を受けていた頃の話です。

主人公はそんな当時の日本に潜入したポルトガル人司祭、ロドリゴ。

キリシタンに対する激しい弾圧、拷問、そして踏み絵。
苦しめられ続ける、隠れキリシタンたち。

彼らは言います。
「なぜ自分達がこれほどひどい目にあわされなくてはいけないのか!」
「神は、こんなひどい目にあわされている、私たちに何もしてくださらないのか!」

渦巻く不信と裏切り。
志を持って日本にやってきたロドリゴですが、密告の恐怖に怯え、背教者に絶望しながら、次第に神の存在を疑っていくようになります。

この“神の沈黙”こそが、この小説の主題。
全編を通じて、「信仰とは何か」という重い課題を投げ掛けてきます。

残忍な拷問と、絶望の果てに、ロドリゴが見た「神の姿」とは、どのようなものだったのか?
神は最後まで沈黙したままだったのか?

その結末は、皆さん自身が確かめてください。
哀しくも、希望と愛に満ちたラストは、涙が溢れてくるでしょう。
神の愛とは、そういうことなのか、と。
posted by メタマネ佐藤 at 13:47| Comment(0) | メタセレクション

2011年08月07日

メタセレクション 八甲田山。

日曜日恒例メタセレクション。
さて、本日取り上げるのは。
新田次郎著「八甲田山 死の彷徨」。
実際におきた遭難事件を詳細に追跡取材し、小説化したものです。

時は明治35年、日露戦争開戦前夜。
ロシアとの決戦を前に、寒冷地における戦闘、行軍が可能かどうかの実験を行うため、2つの歩兵部隊に対して冬の八甲田山を行軍するよう指示を出します。

徳島大尉率いる小隊は、少人数の精鋭を集め、見事に雪中行軍を成し遂げますが、対する山田少佐率いる部隊は、210名のうち、199人を失うという大惨事を起こします。

なぜ、このような違いが生じたのか。
これが、この小説のキモといえる部分かもしれません。

この小説は、実際に起きた事件を元に、ヒューマンエラーの恐ろしさを問いかけます。
自然と人の戦いの、あまりに哀しい結末。
……色々と、考えさせられる本です。
posted by メタマネ佐藤 at 13:48| Comment(0) | メタセレクション

2011年07月31日

メタセレクション 不機嫌な職場。

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さぁ、日曜日恒例と勝手に位置付けている、メタセレクションをお届けしましょうか。

本日取り上げるのは、タイトル通りの本。
「不機嫌な職場 〜なぜ社員同士で協力できないのか〜」。

どうです?
なかなか胸をえぐられるでしょ?

この本のなかでは、こんなことがまず問われています。

“こんな職場は要注意!”
・新しいことに参加してくれない。
・熱意を込めた提案に反応がない。
・何回頼んでも、誰もきちんと対応してくれない。
・困っている人がいても「手伝おうか」の一言がない。
・イライラした空気が蔓延し、職場の会話がない。

うむぅ〜、なかなか胸がきゅんと痛みます。
ただ、あんまり良い痛みではないよね……。

この本は、「なんで不機嫌な職場になるのか?」
「どうすればイキイキとした職場になるのか?」
ということに焦点が当てられているのです。

協力関係が作れない職場の、組織における矛盾や傾向。
社会心理学からのアプローチ。
うまくいっている会社に学ぶ事例紹介。

そして、どのようにすれば協力的組織が作られるのか。
それぞれの専門家の視点から語られて行きます。

そのなかでも、私が特に印象に残っているのが次の部分です。
ちょっと要約してみましょう。

〜能力への信頼と意図への信頼〜
たとえば、あなたがふぐを食べにいったとしよう。
ふぐには猛毒があるが、安心してふぐを食べられるのはなぜか。
これには、2つの信頼がある。
ひとつ目は、板前さんは有資格者であり、ふぐを安全に調理するであろうという、能力への信頼。
もうひとつは、板前さんは、私たちに毒を盛るようなことはしないだろう、という意図への信頼である。
これを通常の職場に置き換えて考えると、職員間で「毒を盛る」という状況は、容易に起こり得る。
多くの場合で能力の信頼よりも、意図への信頼の方が複雑で、結果にも重大な影響を及ぼす。

つまり、意図への信頼こそが、組織にとってはより重要で、統制が困難であることが語られています。

私たちは、多くの場合でこれらを混同し、評価を誤る。
間違った対処をしてしまう。

これらの問題に、どのように対処すれば良いのか。
それが語られているんですねぇ。

この本は、全体でも200ページ程度ですから、誰でも気軽に、それこそ2〜3時間もあれば読めます。

「不機嫌な職場」に悩み、心底疲れているあなた。
この本を手に取ってみることをお勧めしますよ♪
posted by メタマネ佐藤 at 08:17| Comment(2) | メタセレクション

2011年07月24日

メタセレクション 純粋です。

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さて、今日も日曜日ですから。
恒例の心の花束、メタセレクションをお送り致します。

本日取り上げるのは、石田衣良さんの小説、「美丘」。
昨年は、連続ドラマにもなりました。

ただ、テレビドラマでは、最も肝心な部分がぼかされていましたね。
この小説が取り上げているのは、薬害ヤコブ病についてなんです。

ご存じのかたも多いと思いますが、ヤコブ病は発症すると絶対に治療困難です。
現実に、薬害ヤコブ病訴訟(大津訴訟)の原告団42名は、全員が死亡しています。

テレビでは原因不明の難病とされていましたが、それは全然違う。
薬害ヤコブ病は明らかな人災であった、という部分を抜きにしては、この物語は語れない、と思います。

幼い頃、頭部に外傷を負い、乾燥硬膜ライオデュラの移植を受けた、ヒロインの美丘。

いつ発症するともしれない恐怖に怯えながらも、毎日を力強く生き、恋人との愛を確かめ合う主人公の姿を、石田さんはリアルに小説化しているんです。

つまりこれは、薬害の問題を提起する社会派小説でもある。

とはいえ。

僕がこの小説で好きなのは、そうした部分ではありません。

いつ終わりを告げられるか分からない、という恐怖の中で、自分らしく、人間らしく、憤りながらも前向きに、激しく生きる美丘。
それを受け入れ、共にある事を誓う太一。

声高に愛を語るでなく、ただ静かに、感謝を込めて紡がれる物語。

この物語はフィクションですから、“美しすぎる”という部分もあります。
しかし、それ以上に訴えかけてくるものがあるんです。

それは、「自分らしく生きることの意味」。

美丘は、恋人の太一に言います。
「ひとつの約束をしてほしい。
いつか、わたしがわたしでなくなったら、太一くんのこの手で終わりにしてほしい。
わたしは病気なんかじゃなく、大好きな人に殺される方がずっといいよ。
わたしは自分が生きてきたように死にたい。
それは贅沢な願いなのかな。」

太一がこの約束にどう答えるのかは、ぜひ原作で確かめて頂きたいと思います。
posted by メタマネ佐藤 at 09:27| Comment(0) | メタセレクション

2011年07月17日

メタセレクション 宇宙スケールで行こう!

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さて。
このところ、日曜恒例、メタセレクションをやってなかったので、今日は久々にかましちゃいましょう!

今日取り上げるのは。

はっきり言って、僕が今、一番好きなマンガ。
講談社発刊のマンガながら、小学舘マンガ賞を異例の支持率で得た「宇宙兄弟」です!

どんなマンガか、簡単に紹介しますと。
宇宙飛行士の弟と、それに触発されて、宇宙飛行士を目指すおにいちゃんの話。

これが全編すんごいポジティブで、ちょっと笑えて、さらに泣ける。
「ああ、人間て、夢って素晴らしいものなんですね。」
と、ため息が出るほど感動してしまうんです。

舞台設定は、今よりほんの少し先の未来。
わずか、10年ほどの近い将来。

主人公のムッタは、理不尽な上司にカチンと来て、ジダンよろしく頭突きをかまし、会社をクビになる。
年齢は31才。
弟は、幼い頃の夢を追い続け、すでに宇宙飛行士になっている。
“兄は、常に弟の先を行ってなきゃいけない”
“だけど、何をやってもオレの先を行くのは弟じゃないか”
“俺は今まで何がやりたかったんだろうか”
こんな主人公のつぶやきから物語は始まります。

落ち込む主人公に、弟は幼い頃、兄が自分で言ったことを振り返るように促します。
「あの日のカセットテープを聴いてみろよ」と。

そこには、幼い兄弟の夢が語られていた。

弟は言います。
「なんだか俺、将来月に行ける気がしたよ」と。
兄は負けずにこう言います。
「ならば俺は、火星に行くよ」と。

そして、兄は宇宙飛行士を目指す。

う〜〜ん、素敵すぎる。

このマンガ、登場人物も、設定も全て前向きで、人間愛に満ちている。
夢を追う、ライバルとなる候補生たち。
飛行士を全力でサポートするスタッフ。
それらの人々が織り成す人間模様。
名場面が続々です。

ストーリー展開も非常に練り込まれています。
続きが気になってグイグイ物語に引き込まれること、間違いなし。

このマンガを知らないのは「損してまっせぇ!」とまで思うメタマネなのでした。
posted by メタマネ佐藤 at 12:14| Comment(3) | メタセレクション

2011年06月19日

メタセレクション 高次脳機能障害マンガ。

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今日は日曜日恒例、メタマネセレクトの本をご紹介致します。

今回取り上げるのは、こちら。

高次脳機能障害の夫と暮らす日常コミック、「日々コウジ中」です。

この本は、ある日突然くも膜下出血に倒れ、高次脳機能障害となった夫“コウジさん”と、奥様(原作者)の日常が綴られているマンガ。
内容は、ほぼ実生活そのままの様です。

作者の柴本礼さんは、その日常を面白おかしく描いているけれど、実際には一つ一つの事が、苦労と苦悩の連続であったでしょう。

介護に対する家族の本音が垣間見え、勉強になります。
我々のような仕事をするものにとって、この本は必読と言って良いでしょう。

そして。

今回この本を取り上げるのは、今週の“世界仰天ニュース”にこの本が再現ドラマとして取り上げられるからなのです。

ここからは、柴本さんのブログの内容からの抜粋。

〜〜放送日は、6月22日です。
内容は、私の「日々コウジ中」の本を元に、高次脳機能障害というものと、私達家族の姿をドラマ化して、分かりやすく描いて頂いたものです。
どうぞ、当事者家族の皆様はもちろんの事、この障害についてまだよくご存知でない周りの方々にも、是非番組の事を教えて頂き、そうした方々に見てもらいたいと思います。
と同時に。
もう一つの番組についてもお知らせしても良い、と言われましたので、そちらも今お知らせすることにします。
それは、来月7月13日と14日に2回シリーズで放送される、夜8時からのNHK 教育テレビ「福祉ネットワーク〜日本リハビリ応援団」です。
こちらについては、これから取材とスタジオ収録などが始まりますが、私が出演することは決まっています。

詳細はやはり、明日以降、ここでお知らせしていきますが、どうぞこちらも是非ご覧ください。〜〜
posted by メタマネ佐藤 at 19:08| Comment(2) | メタセレクション

2011年06月12日

メタセレクション 人情派ミステリ。

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ちいっす。
日曜日恒例の、私の好きな本の紹介をさせていただくコーナーです。

そんなコーナー、あったんかい(*^)/☆(+。+*) みたいなのはさておき。

本日取り上げるのは、押しも押されぬベストセラー作家、東野圭吾さんの人情ミステリ、「新参者」です。
この本はドラマ化もされてますし、昨年の「このミステリがすごい!」第一位でもありますから、ご存じの方も多いでしょう。
この本の主人公、「新参者」の刑事、加賀恭一郎は、まさに阿部寛さんがビターっとはまり役ですね。

この本の面白さは、なんといっても登場人物の描き方が素晴らしい、というところ。
人情味に溢れていて、被害者も、犯人でさえも凄く好感の持てる人物として描かれている。
地道で、事件とはなんの関係も無さそうな事柄が、最後に“ギュ〜〜”っと収束されていくところは、さすが東野圭吾さんですね。
posted by メタマネ佐藤 at 22:30| Comment(0) | メタセレクション

2011年06月05日

メタセレクション マンガ道の極み。

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今日はお休みなので、またしてもメタマネチョイスのナイスなマンガを取り上げます。

今回取り上げるのは、週刊少年ジャンプに連載中の、熱血少年コミック「BAKUMAN」です。
この本は、「デスノート」の原作者“大場つぐみ”と、作画“小畑健”が再びタッグを組んだ作品で、そうした意味でも、連載前から期待が高い作品でした。

しかし、今回はSF的な要素は一切ナシ。
前作でのノウハウを捨てて、全く新しい挑戦をしている所が、カッコ良くて痺れます。
マンガの“プロ”としての気概を感じる。

このマンガは、主人公二人が、ひたすらに漫画家としての成功を目指す、超熱血青春マンガとなっているのです。
二人の主人公、“サイコー”と“シュージン”には、マンガ原作の二人の作家が、そのまま投影されているんじゃないかと思ったりします。

とにかく圧巻なのが、デスノートでも話題になった、“大場つぐみ”のストーリー構成と緻密なプロット。
「どんだけコマ割りすんの?」ってくらい、字がめちゃめちゃ多い。
よくこれだけの展開を、1週間で考えられるな、って思ってしまう。

そして、その小さなコマ割りに対する、“小畑健”の作画もまた凄い。
小さなコマの一つ一つを無駄にしない、丁寧な作画。
バクマンにはあらゆる漫画家が登場しますが、それらの登場人物の描き方の“クセ”まで、表現している。

作家二人の職人気質が融合した、他の追随を許さないド迫力コミックなんですね。

正直、「こんな細かい話を少年誌でやって、子供達は理解できんの?」という感じもありますが、デスノートの時程ハードルは高くないか。

んで。

なんせ、サイコーなのがそのストーリー。
とにかくこのマンガはアツい。
登場人物が全て命懸け。

舞台の設定は、週刊少年ジャンプ。
「マンガ週刊誌って、こうやって作ってるんだ〜」っていう勉強にもなります。

主人公“サイコー”とヒロイン“小豆”の超プラトニックな関係もイイ。

僕がこのマンガを読んで一番強く受けるメッセージは、「真っ直ぐに生きる」って事。

このマンガは、きっと現代の中高生の心に火を付ける。
また「そうしてやろう!」という気概を感じる作品なのです。

はっきり言って、名作。
デスノートは完全に超えてるな。
posted by メタマネ佐藤 at 18:51| Comment(2) | メタセレクション

2011年05月07日

メタセレクション 甘えるとは何か。

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うむむ、昨日はすっかり遅くなってしまった。
こんな事もあろうかと、今日はあらかじめお休みを頂いておりました。

ようやく起き出して、ごそごそしだした所です。

という訳で。

お休みの日限定、メタマネが好きな本の紹介をさせて頂きます。

本日紹介するのは、松下幸之助著、「指導者の条件」です。

松下幸之助といえば、パナソニックの創業者であり、経営の神様とも呼ばれる偉人。

極貧の少年時代を過ごし、9才から丁稚奉公。
なんの学歴も無く、お金もない。
さらには病弱であったにもかかわらず、松下幸之助は一代で“天下の松下”を築き上げた。
経営者としてのみにとどまらず、思想家、教育者としても多大な功績を残しておられます。

私は“幸之助本”は大抵好きですが、中でも繰り返し読んでいるのがこちらの「指導者の条件」です。

この本はひとつのテーマごとに、2ページにまとめられており、それこそ朝起きた時にひとつずつ読み返す事もできます。
つまり、“誰でも読みやすい”。
そして、“奥が深い”。

102に分類された“指導者の条件”に対して、歴史上の偉人達の振る舞いや言動を紐解いて、「何が大切か」を分かりやすく解説していきます。

メタマネはおよそ“指導者”などと偉そうな看板を掲げられる様な、立派な人間ではありませんが、何人かの職員をとりまとめをする立場にあるのも事実。

そうした立場にある者として、責任者として「何をせねばならないか」という事に対して、珠玉の教えが得られます。

そして、ケアマネという仕事の性質を考えても、この本に書かれている内容と言うのは非常に重要である、と私は思っています。

だって、ケア“マネジメント”なんだもん。
posted by メタマネ佐藤 at 11:58| Comment(0) | メタセレクション

2011年04月15日

時間の止まった世界。

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今日もお休みを頂いているので、お気に入りのマンガを紹介しちゃいましょう。

それがコレ。

時間の止まった世界を描いたSFサスペンス「刻刻(こっこく)」。

このマンガの魅力は、なんと言ってもその独特な世界観。

時間の止まった“止界”を舞台に、カルト集団相手の攻防に巻き込まれるといった話です。

主人公はいたってフツ〜の家族。
なんですが、人知れず超常の力を持っている、という設定。
家族の中でも、自己中のじいさん以外、誰もそれを知りません。

その設定が、逆に物語の緊張感を高めている。

現実離れした設定にグイグイ引き込む、プロットが緻密でとにかく飽きないんです。
永遠に続く“6時59分”を舞台に、「24」ばりのストーリー展開。

このマンガは、とにかく説明が難しい。

でも多分、読み始めると続きが気になって止められなくなりますよ。
マンガの時間は止まってますが。
posted by メタマネ佐藤 at 21:13| Comment(2) | メタセレクション

2011年04月09日

絶望に効く。

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今日はお休みという事で。
久し振りに、メタマネが好きな本の紹介をさせてもらいます。

今回は、画期的ONE ON ONE対談マンガ、「絶望に効く薬」通称“ゼツヤク”です。

これは、著者である山田令二さんが、各界著名人と対談して、それをマンガで紹介する、というもの。

言わば、マンガ版“プロフェッショナル”という感じ。
山田さんは、夢の中で手塚治虫先生から「これをやれ」と告げられたと言う。

ここだけ読むと、ちょっとエキセントリックな感じですね。

しかし、これは良い本なんです。
それこそ、「先に残すべきマンガ」だと思いますね。

作者の山田さんの視点がナチュラルで深い上、内容が肯定的に書かれているので、読むと元気が出る事間違いなし。

何より、この本で対談してる人がとにかく面白い。

一例を紹介すると。

“スラムダンク”の井上雄彦先生や、“ゲゲゲ”の水木しげる先生。

ジョンレノンの妻、オノヨーコさんや、激動の半生で知られるシャーリーズセロン。

今は亡き忌野清志郎さんや河合隼雄先生。

これはほんの一例で、他にも魅力的な対談が目白押し。

そして、このマンガが凄いのは、著名人とだけ対談しているのではない、という所。

無名の海女さんや旅人、ホストなど、とにかく山田さんが“面白い”と思う人に片っ端から会って、“絶望に効く薬”を貰ってくる、というコンセプトが、めっちゃ面白いんです。

僕は、繰り返し読み返して、元気をもらっています。

色んな人達の、色んなに価値観に触れられる。
それが自らの価値観を育て、物の見方を深めてくれる本、と言えますね。

僕はNHKのプロフェッショナルよりも、こっちの方が作者の“作家性”が感じられるので好きです。

皆さんも、一度手に取ってみる事をお薦めしますよ。
posted by メタマネ佐藤 at 21:54| Comment(0) | メタセレクション

2011年02月27日

バカの壁

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日曜日恒例、私の好きな本のご紹介。

今日の本は“好き”と言うか、強く影響を受けた本と言った方が良いかもしれませんね。

それは、養老猛司著「バカの壁」です。
発刊当時は、ベストセラーにもなりましたね。

本の帯には「話せばわかるなんて大ウソ!」と、派手な見出しが踊っております。

この本の言うは“バカ”とは何か。

言ってしまえば、応用力が無い、凝り固まった固定概念を持っている人の事です。
もっと言えば、人の気持ちが分からない、空気を読めない、という所にも繋がります。
記憶力が悪いとか、計算能力が低いとか言うのとは、全く概念が違うのです。

良い大学に通って、「頭がいい」と言われている学生達の中にも、この様な“バカ”が沢山いる、と養老先生は様々な側面から切り取ります。

高学歴の人達が、カルト教団に染まったのは何故か。
患者と向き合えない医者がいるのは何故か。
アメリカとイスラム世界の対立はなぜ起きたのか。

養老先生のコメントはなかなかに辛辣ですが、それがまた痛快。
「なるほどな〜」とか思いながら読んだ僕も、紛れもなく“バカ”の一人(笑)。

この本が面白いのは、そうした固定概念を覆そうという意欲に溢れた、トリッキーな言葉が数多く書かれている事。
読んでて何度も「ん〜」と考え込む事受け合いです。

読むほどに、「これは凄い本だな」と感じる本だと思います。

養老先生の本は、他にも「死の壁」「超バカの壁」などありますので、皆様も是非どうぞ。
posted by メタマネ佐藤 at 17:55| Comment(2) | メタセレクション

2011年02月20日

百人一首がアツイ。

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今日は日曜日。
またしてもメタマネおすすめの本をご紹介。

今日取り上げるのは、最新11巻が発売されたばかりの「ちはやふる」。
少女マンガでございます。

メタマネみたいなおっさんが、少女マンガ読むのは「気持ちわる〜い」とか言わないでおくれ。
だって面白いんだもん。

題材は競技かるた(百人一首)。
内容的には超スポコンものと言えます。

話は変わりますが、実はメタマネ、元々百人一首好きなのだわ。

モストフェバリットの一首は、
「せをはやみ いわにせかるる たきかわの われてもすゑに あわむとそおもふ」です。

今は離れ離れでも、歩む道が同じなら、きっといつかまた会える。
そんな感情を、川の流れる情景から切り取った歌です。
ちょっとロマンチックでしょ(*'-^)-☆

このマンガの重要なテーマとして描かれているのは、“かるた”を通じて繋がる、人の絆だと思います。
ひたすらに、愚直なまでにかるたに向き合う主人公と、それを見守り、共に成長する仲間。
個性的なキャラクターが多く登場しますが、悪者は一人も出てこない。
そうした“人の描き方”がこのマンガの大きな魅力ではないかと思っております。

個人的には、子供から大人になる課程のエピソードが大好きで、美しい百人一首と相俟って泣ける。
あと、主人公を常に見守る努力家の色男、太一ってのが、とにかく「良いヤツだなぁ、キミ」って感じで好きです。

本のカバーが色鮮やかで美しいのも素敵です。

少女マンガを読まない男子も、コレは絶対読んだ方が良いと思いますねぇ。

本日の体重 88.8kg
posted by メタマネ佐藤 at 10:41| Comment(2) | メタセレクション