2013年03月15日

What's MWT その3 エゴグラムってナニ?

さて、シリーズ連載、What's MWT の三回目。
本日は、エゴグラムについて述べましょう。

まず根本的な話。
「エゴグラムってナニ?」っちゅう基本的な解説から参りましょう。

エゴグラムというのは、50項目の質問に答える形で行われる、性格テストのひとつ。
これによって、心の強さや思いやり、順応性、ストレス耐性などがある程度わかるという、質問紙法による心理検査の手法です。

エゴグラムを開発したエリック・バーンは、アメリカの精神科医。
同じ症状の患者に、同じような薬を処方しても、治りの良い患者と悪い患者がいることに着目しました。

両者を観察してみると、考え方と行動パターンが大きく影響していることがわかる。
そこで、それらの特徴を抽出するために「交流分析」を考え出したのです。

彼は、あくまでも診療の補助として考えていたのですが、交流分析は病気の予防にも有効であることがわかり、弟子であるジョン・デュセイがエゴグラムを完成させました。

日本では、東大式エゴグラム(TEG)が普及しています。
これは、健康な日本人の男女をそれぞれ4000人調査し、その統計データをもとに、日本人の価値観や生活習慣に合わせた形で、エゴグラムを作り直したもの。
TEGは、健康な人の統計処理がされているので、信憑性が高いのが特徴といえます。

ただし、この結果はあくまでも「目安」として用いるべき性質のもので。
絶対的な評価指標を示すものではありません。
とはいえ、かなりの信憑性をもっていることは間違いない、ということですね。

つまり。

平たく言えば、その人の性格や考え方の特性が、ある程度形になって現れてくるものなのです。
「心の健康状態」を示す指標と考えてもよい。

それが、エゴグラム。

んで。

それぞれの項目について、詳しく先に説明してしまうと、意図的に結果が歪められてしまう可能性もありうる。
なので、ここでは詳細な説明は避けたいと思います。

ひとつ言えるのは。
この検査を行うときは、それを誰かに見せるとかいうことを意識せずに、自分の気持ちに素直になる必要があるということ。
深く考えず、直感的にね。

そうしなくては、この検査を行う意味がありません。
導き出された結果を、素直に見つめて。
MWTに前向きに取り組んでいただくための指標として利用していただくのが良いでしょう。

また、この方法は健康な心理状態にある人を対象にした質問項目です。
よって、何らかの心理的なトラブルを抱えている場合や、一般的な考え方とは異なる価値観を持っている場合には、データの信憑性は低下してしまいます。

まずは、疑問を抱かないで、素直な気持ちでやってみましょう。
そうすると、自己の新たな一面に出逢うかもしれません。

そして。

MWTの目的のひとつは、エゴグラムを「FC>AC」にしていくところにあるんです。
これは、「心理的抑制からの解放」とでも言いましょうか。
まぁなんにせよ、やってみてからだわね。

さて次回は、116体操をプレゼンするからねぇ♪
posted by メタマネ佐藤 at 21:10| Comment(2) | What's MWT

2013年03月05日

What's MWT その2 「脳のチカラ」

先日、MWTの講習を修了した、という報告をさせていただきましたね。
また、「講習で習った内容を、ブログでレポートする」ということも告知しておりましたので、これから少しずつ複数回に分けて報告させていただければ、と思います。

皆様、読んで「良かったな〜」と思って頂けるように工夫して書きますので、どうぞお付き合いのほどを。
まずは、何のためにメンタルウェルネストレーニング(以下MWT)を行うのか、という目的について、レポートしたいと思います。

「脳の働き」と一言にいっても、それにはもちろん様々な側面があります。
ものを考えたり、感情を産み出したりする、という脳の働きは、実はほんの一部にすぎない。
その働きの多くは、自分の意識ではコントロールできない、いわゆる無意識の領域です。

脳は、起きても寝ても休みなく、様々な活動をしていますが、その中でも特に大切なのが健康を維持する力。
脈拍、血圧、体温、その他様々な臓器や器官を、正常に作動させ続ける力。
これがうまく働いていれば、健康を維持したり、病気を治癒する力となります。
これを“脳力1”、「健康を維持する力」と定義しましょう。

次に、知能や技能、ひらめき等に関する働き。
これを“脳力2”とします。
仕事や勉強で発揮される部分だけでなく、経験を積んで新しい能力を身に付けたり、スポーツや芸術の分野で才能を発揮する、という力もここに分類されます。
何かを始めようとするときの意欲なども、ここに分類されます。
つまり、「能力発揮体制」です。

そして、生命の危機やストレスに対抗するために、「危機回避・防御体制」として発動するのが“脳力3”。
不安や危険に対して、自らの身を守るために発動される筋力や緊張状態といえます。
これは、生命維持に欠かせない「火事場のクソ力」でもあり、不満や不安、ストレスを感じたときには、他の脳力を抑制して危機回避を行う、ということになります。
言うなれば、生き残るための本能ですね。

ここからがポイント。

例えば、職場の人間関係などでストレスを感じているような場合では、“脳力3”が優先されて、“脳力1”や“脳力2”が抑制される訳ですから、知恵や意欲も出ないし、健康を損ねてしまう原因になったりもする。
そういう状態で、本来の能力を発揮することは難しいですね。
そうした不安や不快は新たな不安を生む要素となり、悪循環に陥ってしまう。
誰しもこういう経験はありますよね。

そして、先にも言ったように、脳の働きは殆どが無意識の自律機能です。
脳力3が、脳力1や脳力2を押し退けて発動するのは、無意識の反射による。

朝、寝覚めが悪く、仕事に行くのが憂鬱であるとすれば。
それは、生活の中で、脳力3が優先的に働くように反射形成されている、ということなのです。

MWTは、そうした無意識の反射を、よい方向に作用させることを目的として行われる、良質の反射形成を目的とした反復練習のプログラムなのです。
つまり、朝起きたとき「今日はどんな日になるだろう、楽しみだなぁ」と考えられるように“反復練習”をする、ということなのですね。
そうすることで、健康も増進するし、仕事の能力も発揮できる、能率も上がる、ということです。

しかし、意識的に脳の働きをコントロールすることは難しい。
だから、1日3分のMWT。

良質の反射を形成するためには、日々の反復練習が必要です。
脳力3をなるべく発動させないように、脳力1と脳力2を高めていくことがMWTの目的。
これを続けることで、みんなが健康で、充実した毎日を送ることができるようになる。

つまり「こころの健康作りトレーニング」で、皆が気持ちよく働ける環境を作りましょう、というのは、そういうことなんですね。

何に取り組むにせよ、そこに向かう“心つもり”というのが大切ですから。
主体的に取り組まないと、効果も半減です。
なので、まずは左脳的に「脳のチカラ」を整理してみました。

次回は、自分の心理状態をチェックする「エゴグラム」についてレポートしますね。
posted by メタマネ佐藤 at 21:05| Comment(0) | What's MWT

2013年02月24日

MWT? 「MWTって何?」

ども、メタマネです。

なんだか日差しが明るく感じられる本日。
およそ半年に渡って講義を受けてきた、MWT2級過程を、無事修了することができましたので、ここでご報告いたします。

MWTとは。
Mental…こころ
Wellness…健康
Training…トレーニング
すなわち、「こころの健康作りトレーニング」。

いわゆる心理療法やカウンセリングが、心理的な問題が起きたときの対処療法とするならば。
MWTは自らこころの健康作りに取り組むという意味で、予防的な健康作りの意味合いがあります。
ですから、日頃から取り組むことが大切なんですね。

勉強や練習を始める前のコンディショニングとして。
あるいは仕事や作業に取りかかる前のウォーミングアップとして。

MWTは、魔術ではありません。
基礎理論は、認知行動療法に基づくもので、特にストレスによる健康への悪影響に、大きな成果を認めています。
それだけでなく、メンタルトレーニングはあらゆる分野で取り入れられ、例えばプロスポーツの分野等でも、かなり実績をあげていることでも知られます。

私たちの会社では、デイサービスのサービスプログラムに、このMWTが取り入れられておりますが。
今回の講座は、これを複数名の職員が学ぶことで、より働きやすい、気持ちの良い職場作りができることを目指しています。

職員が気持ちよく働ける職場

ご利用者様が気持ちいいと感じられるサービス

これは、ヒューマンサービスの原則のひとつ。
職員がイライラしてると、サービスの質は下がってしまう訳です。
そして、ヒューマンサービスに多い「燃え付き症候群」の問題。
これをいかに防ぐか、というのは、医療福祉業界の人材管理において、重要な命題とも言えます。

あとは。
耳から聞いて、「なるほど〜」と感じただけでは、実践するには不十分な理解しかないわけで。
「単なる知識」を「使える知恵」に変換してやるには、例えばこうして、自分なりに考えをまとめることも重要なことです。
なので、先生にもご了解をいただいて、MWTのレポートを、このブログでもご紹介させて頂くことといたしました。

今回は、まずはMWTとは何か?というところまで。
今後、少しずつMWTの各論を連載いたします。
質問などありましたら、気軽にコメント欄にご記入ください。

また、今回受講の機会を与えていただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。

あと。
理学療法士、作業療法士の国家試験を受けられた皆様、本当にお疲れさまでした。
来週は、介護福祉士の実務試験や、柔道整復士の試験もあります。
様々な資格試験は、どうしてもこの年度末に集中していますね。

そんな時期ですので、敢えて申します。

資格取得は、最終目標には決してなりえません。
資格を取得して、それをどう活かすかがもっとも重要な課題です。
つまり、いつも私はもうしますが、実践と学習の過程が重要なのです。

つまりこれから先は、どこまで行ってもゴールのない、修行の日々です。
どうせなら、気持ちよく腕を振るえる環境で、研鑽を積みたいとは思いませんか?
posted by メタマネ佐藤 at 22:02| Comment(2) | What's MWT