2012年01月28日

大事な話の伝えかた 〜ソーシャルスキルの鍛え方〜

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さあ、「大事な話の伝えかた」も第5回。
これまで取り上げたことを実践できるとしたら、あなたは間違いなく「伝えかた達人」でしょう。

今日は、まとめの話。

今回取り上げたいくつかの「伝えかた、伝わり方」に関するお話。
こういうものを総称して「ソーシャルスキル(社会技能)」と言います。

要するに。

ソーシャルスキルというのは、他者とどう交わるか?
効果的な声かけはどんなものか?
というコミュニケーションにおける適応技能を指すのですが、そこをその人の性質や性格に見るのではなく、技能として捉えるというところに、まずは出発点があります。

では、どうすればソーシャルスキルは身に付くのか?
どうすれば鍛えられるのか?

これには、以下のステップがあります。

@ そういうスキルがあることを学ぶ。
A 復習して、意識してやってみる(この段階では、まだできない)。
B 意識しながらできるようになる。
C 意識せずともできるようになる(身に付く)。
D 新しい技能を身に付けるために勉強する。→Aにもどる。

という感じですね。

さらに、ソーシャルスキルトレーニングの概念では、ホームワークとフィードバックが具体的な「機会」として提唱されます。

ホームワークってのは、宿題のことですね。
「どうやって宿題やったら良いのか?」って?

方法は簡単。
ソーシャルスキルを試す相手は、“苦手な相手”にすること。
いわば、これが宿題です。
苦手を克服することによって、技能は磨かれるのです。

ただ、自分一人でやっていたんでは、間違った方向に進んでいても気づきません。
ですので、普段から様子を見ている人から、フィードバックをもらうことが重要になります。
ソーシャルスキルを磨く2つ目の要素は、この時の助言から得られる“気付き”にこそあるのです。

これを良い方向に引き出すのは、なかなか難しいものですけど……。
人から「どう見られているのか」を聞くだけでも勉強になることって、あると思いませんか?
率直なことって、なかなか言いにくいものですから、そういう役割を自覚させてくれている人が、身近にいると良いです。

…採用面接を多く手掛ける人事担当者にアンケートを取ったとき、もっとも重視される特性として挙げられたのが、コミュニケーションの能力だそうです。

と、すれば。

ソーシャルスキルを磨くことの重要性も、自ずと知れようというもの。
しかも、これは誰しも取り組めることなんです。
ソーシャルスキルは、まさに現代社会を生き抜くための武器。
プラスして自分ならではの“色”が出せるようになれば、こんなに心強いものはないと思います。

とりあえず、大事な話の伝えかたシリーズは今回で終了させていただきますが、以外と好評だったようなので、また違うテーマでやりますね♪
posted by メタマネ佐藤 at 15:02| Comment(2) | 大事な話の伝え方

2012年01月27日

大事な話の伝えかた 〜メラビアンの法則〜

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シリーズ化してお届けしております、「大事な話の伝えかた」。
今回はメラビアンの、コミュニケーションの構成要素について取り上げましょう。

コミュニケーションとは、言葉のみにたよるものではありません。
これは、我々のような仕事をするものにとっては常識ですよね。

言葉以上に、態度や表情が相手に伝える印象は大きいこともある。
これは誰しも実感するところだと思います。

メラビアンは、コミュニケーションの中身を、視覚情報、聴覚情報、言語情報に分類しています。

視覚情報とは、服装、表情、態度などの、目から入ってくる情報。
聴覚情報とは、言い方、声の大きさ、抑揚などの、耳から入ってくる情報。
言語情報は、言葉そのものの持つ意味です。

つまり上の2つは、非言語情報ですね。

その分類は、以下のようになるそうです。

視覚情報…55%
聴覚情報…38%
言語情報…7%

………ほんとかよ?みたいな感じですね。
まぁ、メラビアンが行った実験というのは、コミュニケーション全般に適用されるものではなかったのですが、ここでは細かな話は省きます。
今日のテーマは、「非言語」の持つ重要性について実感していただくことですから。

「非言語」の力を、実感していただける例えが、上の写真。

園児が母の日に、「ママへの想い」を語っているという画像。
……「ウソつけ」と思うのは、僕だけではないでしょう(笑)。
“なんか企んどる、悪そうな顔やな”と感じますねぇ。

これすなわち、私たちの認識は“非言語”に影響されているということです。

さらに。

メラビアンは、コミュニケーションにおける“4つの壁”という表現をしています。

1つめの壁は、表情などの相手のリアクションで、受け入れられているかどうかを見極める壁。
2つめは、態度や仕草。
3つめは、返事の仕方や、言い方。
そして4つ目が、言葉そのものの持つ意味が通じるか否かです。
一つ一つの壁を、順番にクリアしていって、はじめて言語の意味が通じるわけです。

つまり。

嫌な言い方されたら、「嫌なこと言われたなぁ」という感覚しか残らず、言葉の意味は伝わっていない、ということになるんです。
昨日の記事と合わせて見ていただくと、より実感が得られやすいのではないかと思いますので、読み返してみてください。

「言った」とか、「言わない」とか。
それよりも、もっと深い意味が“非言語”にあるんですよ、ということ。
言葉は、そんなに多くの意味を伝えていませんよ、ということ。

「この前、言ったよね!?」ということ、よくありますけど。
言ったからって、相手に通じるとは限らん、ちゅうことです。
まさに、「目は口ほどにものをいい」。
いや、口以上と思っときましょう。
posted by メタマネ佐藤 at 20:36| Comment(3) | 大事な話の伝え方

2012年01月26日

大事な話の伝えかた 〜アサーティブな表現〜

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さてさて。
大事な話の伝えかたについて、ご好評を賜っているご様子ですので、引き続き第3回。

本日は、“アサーティブな表現”について取り上げます。

それにはまず、「アサーティブって何?」ってことからお話しする必要がありますね。

これは要するに、言葉や意思の“伝えかた”の話。
素直な自己表現の方法を身に付けておくと、なにかとお得ですよ、という感覚で見ていただけると良いかな、と思います。

大体、自己表現の方法には、以下の3種類があると言われています。
@ 攻撃的な表現
A 非主張的な表現
B 主張的な表現(アサーティブな表現)

それぞれ、例えをあげてみていきましょう。

例)言葉遣いの悪いスタッフに対して。
攻撃的な表現 「その言い方は良くないでしょ!」
非主張的な表現 (見て見ぬふり……。)
主張的な表現 「今の言い方はちょっと良くないと思うけど、あなたはどう思われますか?」

……という感じでしょうかね。

私たちは、自己表現をあまり「しない」ということによって、対人関係の距離を保とうとする傾向があり、これは自然なことです。
誰しも、他者からの評価、評判が気になるものですから。
なので、何か言わねばならないことがある時には、必要以上に強く出たり、あるいはなにも言わなかったり(言えなかったり)。
こうした場面から、対人関係のバランスを欠きやすいのですね。

アサーティブな表現とは、伝えるべきことは伝えながらも、相手の立場に配慮しながら、「どうすれば伝わるか」を考えて話す、ということなんです。

これは難しそうですが、コツはある。

それは、「言わねばならない話ほど、穏やかに伝える」ということ。
そして、「自分の気持ちに素直になる」、「うまくいかないとしても、それはそれ」という認識を持つこと。

そんな、穏やかながらも真剣な自己表現は、伝わるべき人には伝わるものだと思います。

………反面、伝わらん人には伝わらん。
どうしたものでしょうねぇ。

これもまた、宿命です(T^T)
posted by メタマネ佐藤 at 18:56| Comment(2) | 大事な話の伝え方

2012年01月24日

大事な話の伝えかた 〜I メッセージの活用〜

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小泉首相。
その“やり方”はどうあれ、“伝え方”ということについて言えば、抜群に上手かったと思います。

小泉首相の言葉は、なぜ聞いたものに伝わるのか。

それは、「自分を主語に置いた話し方がうまい」ということにあった。

自分を主語にする話し方、これを「I メッセージ」と言います。

特に有名なのが、写真の場面。
小泉首相が総理になったばかりの頃、相撲で優勝した貴乃花関にかけた言葉です。

「痛みに耐えて、よく頑張った。
……感動した!」
というやつですね。

この言葉を見ていくと、前半部分は貴乃花の頑張りに対する、客観的な事実の説明です。
対して、後半にある「感動した!」は、「“私は”感動した!」というI メッセージ。
小泉首相がこの言葉を出したとき、国技館が大きくどよめいたことを、記憶しておられる方もおられるでしょう。

つまりIメッセージには、かなり力があるのです。

相談に応じているときも、結論の出しづらい状況になったときに「私だったら」という枕詞をつける、もしくは意識することで、説得力は驚くほど向上します。

お試しあれ(悪用禁止)。
posted by メタマネ佐藤 at 20:02| Comment(3) | 大事な話の伝え方

2012年01月23日

大事な話の伝えかた 〜prep法の活用〜

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今日は、重要なことを相手に伝えるための“説明技法”について取り上げます。
その名もPREP法。

理屈は簡単で、
P(point)…結論
R(reason)…理由
E(example)…詳細(例え)
P(point)…結論
の順番で説明する、というもの。

これを実践すると、言葉の説得力が強くなり、相手に伝わりやすくなります。

活用できる場面は様々。

仕事の報告の場面でも使えますし、ご利用者様に対する説明などでも使えます。
ケアマネは、特に説明責任を問われることが多い仕事でもありますから、知っておいて損はないと思うんですね。

例えば、ご利用者様に寝食分離を促す場合。

P……食事の時は、ベッドから離れた方がいいですよ。
R……なぜなら、寝たきりの予防になるからです。
E……ベッド上で食事をすると、本人は楽かもしれませんが、台所までの移動はなくなるし、動くことが少なくなります。そうすると……………etc。
P……だから、食事はベッドから離れた方が良いんです。

という感じ。

実践するのは難しそうですが、要は「結論から話す」ことだと思います。
そして、結論は2度繰り返す。

使いこなせるようになれば、結構な武器になる。

だけど。

我々の仕事の中で、大きなウエイトを占めているのは「人の話をきちんと聴けるか」ということです。
“口”よりも“耳”が大事。

この事は、先に踏まえておくことが肝要ですね。
posted by メタマネ佐藤 at 23:05| Comment(0) | 大事な話の伝え方